2018年、予備試験口述試験 民事 再現解答
予備試験口述試験民事の再現もアップします。
こちらは、刑事ほど詳しくありませんが、参考になれば幸いです。
試験現場に到着した時、まさかの一列目(その部屋の一番目の受験生)でした。
心も準備できてないよぉ〜、と思って半ば諦め気味に、持参したレジュメ等を読んでいましたが、隣の人の、参考書(?)のページをめくる気迫に、勇気もらいました。
例の如く、パイプ椅子がほぼくっつけられていて、隣人が近いので、隣の人の心臓の鼓動が、めっちゃ聞こえてきました。『是非是非、お友達になりましょう』と心の中で言いました。
一列目の受験生でも、意外と待ち時間はあって、体育館の待機所において、トイレに行けました。
入室後、副査、主査の存在を確認。雰囲気をつかむ、働き盛りの裁判官、という感じ。
着席し、主査の顔を見る。
頭脳明晰な感じで、裁量が多そうな感じ。
主査、事案の説明に入る。
「それではこれから事例を言いますので、お聞きください…」
目の前に、オモテ面を向けられたパネルがあり、聞けば良いのか、パネルを読めば良いのか、はたまた両方すれば良いのか分からず戸惑う。
(聞くと見る、)両方して、聞くだけでよかった場合には損害が大きすぎるので、パネルの事例は関係ないのか、聞く。
私「あの、ここに書いてありますけど…」
主査、全く動じず、
「うん、今からそれを読み上げますのでお聞きください」
事例:
Xは、Aを相続して、本件土地を取得した。
登記名義は依然としてAにある。
また本件土地は、Yによる資材置き場となっている。
Xは、これを除去したいと思っている。
(簡単な図が記載されている)
主査「この場合、請求の趣旨は?」
私「被告は原告に対し、本件土地を明け渡せ」
主査「そうだね」
主査「では、訴訟物は?」
私「所有権に基づく、土地明渡請求権、一個」(途中で、噛んでしまって、再度言い直そうとした時に、部屋中に激震した、あの緊張感は今でも忘れられません。一個って言うのかどうか分からなかったので、間を置いてから言った。すると、一個と言った瞬間に、主査が口火を切った。)
主査「そうだね。所有権に基づく、土地明渡請求権」
私の内心(主査、めっちゃ喋るの早い!しかも滑らか。
まるでお経を唱えているみたいではないか。『こんな風にサラッと言えないといけないよ』と言われているみたい。結構なプレッシャー。でも、主査的には、空気を和らげようとしてくれているのか?)
主査「その後、訴状送達後相手が死亡した場合はどうなる?」
私(事案を勘違いして)「訴状の補正…」
主査「もう一回言うよ」
主査は説明をし直す。
私「訴訟は係属しているので訴えの変更か…、」(自信ないし、よく分からないため、もたつく…)
主査、全く動じず、私の答えを聞き直す。
「訴訟係属後に相手方当事者が死亡した場合には…、」(と誘導をしてくれる)
私、(思い直して)「当然承継」
主査、うなづく。
「この場合、原告弁護士はどんな措置が必要?」
私、全く思いつかず焦る。
「訴訟承継」(と適当に言う。)
主査「うん、訴訟を承継させるのに何が必要?」
私(ヤバい、分からん。基本事項で何かあったはずなのに)
「訴訟参加」(と、これまた適当に答える。)
主査「うん…惜しい」(と、一言。)
私、(クイズみたいになってきたぞ、と思いつつ)
「訴訟告知ではないですし、…」(と、言って時間稼ぎ。暗に、降参していることをほのめかす。)
主査、(軽くスルーする感じで)「訴訟告知ではないね。…受継、が考えられるね。」
私、(勢いよく)「はい、受継です。」(そうだ、ショック大!)
主査、(気を取り直して)「次、パネルを裏返して」
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