阪神・藤浪晋太郎選手での敗戦、最下位転落、そのとき金本監督は。
今日の甲子園での野球は、てっきり雨で中止かと思いきや、試合をしていたことにまず驚きました。
しかも藤浪選手が投げ、阪神が7回の時点で、3点差で負けています。
負けは負けでも、開幕投手候補の藤浪選手で、甲子園で負けるとは、阪神ファン、首脳陣にとってショックなことでしょう。
前日、ルーキー青柳選手が敵地で巨人相手に無失点であったことも、脳裏をよぎります。
ここまでくると、藤浪選手をエースと呼ぶことすら憚られるのではないでしょうか。
私が今回の試合でもっとも印象に残ったのはベンチの金本監督の表情です。
今まで金本監督は、藤浪選手が投げる試合は、比較的寛容な感じの表情でしたが、今回は厳しさ、怒りがにじみ出ていました。
もう我慢ならない、といった感じです。
それもそのはず。
前半戦の終盤となり、好調になるのを待つ時期はとっくに過ぎています。
ありとあらゆる策を高じて、勝っていかなければなりません。
監督はじめ、首脳陣も歯がゆい思いをしていることでしょう。
あまりにも負けが込む状況において、藤浪選手本人も自信を無くしているようにも思えます。
最年長者として現役で野球をしている某外国人選手が、野球はメンタルが9割、と言っていました。
藤浪選手には、目の前のことに立ち向かう揺るぎない精神、という点でメンタルが不足しているように思えてなりません。
どこか、迷いがあるように見えます。
厳しいことを言いますが、自立した社会人には、まだなれていないと思います。
高卒4年目、プロ野球選手として頭角をあらわす選手も、多く出てくる年齢です。
藤浪選手、試練のときです。
人は、幾つもの修羅場をかいくぐって、魅力が備わっていくものです。
藤浪選手も、是非ともこの苦境に立ち向かい、乗り越えていって欲しいものです。