阪神、藤浪晋太郎選手の今季の不調について
今シーズン、マウンド上の藤浪晋太郎選手を見ていて、思う事があります。
それは、「精神的に弱い」、ということです。
アメリカで、50歳を超えて野球を続けている人(米独立リーグ)の言葉で「野球はメンタルが9割」というのがあります。その記事を数年前見たときは、驚きましたが、納得もしました。
一戦一戦、どれだけ粘れるか、が勝負を分かつプロ野球の世界で、最後まで粘れるのは、強健な精神力がある方だ、ということは想像に難くありません。
私は、野球については門外漢ですが、人に対する洞察力、観察力はそれなりに培ってきたと思っています。
自分のやるべきことをやる、という確固たる思いがあればよいのですが、藤浪選手はどこか、ふらふらしているように見えるのです。
勝敗は結果的には運の要素があることも否めませんが、最初から運に頼ったり、運のせいにしたりするのは、逃げの姿勢のように思えます。
それは、ゴロをさばくことについても、言えます。
一塁にどうやって球を送って走者をアウトにするか、その場に迷っていては、プロの選手を相手として、厳しい結果となるでしょう。
何とかして改善していかなければ、勝利への道は遠いと思います。
変わることを恐れず、希望をもって邁進していってほしいと思います。
では、昨シーズンの強さは何だったのか、という疑問がありますが、それはまぐれではなく、何らかの精神的な支柱があったのだと思います。
今シーズンはそれを失って、自信を無くしているように見えます。
しかし巷では、22歳というと、就職先を決めた大学生です。
自分の人生、自分で責任をもって歩んでいかなければならない年齢です。
いつまでも、誰か支えてくれないと、勝てないというのでは、野球人という以前に、まともな社会人としての能力が不足していると言わざるを得ません。
比較することさえ憚られますが、日ハムの大谷選手は、勝敗は委ねた上で、自分のやるべきことに100パーセント集中しているように見えます。
また、実際に、自分のやっていることに迷いがないから、結果もついてきているのでしょう。
誰みたいになるのが良い、とは思いませんが、人として見習うべきところはあるなぁ、と思います。
また、これは個人的な意見ですが、打たれたときに舌を出すのは、成人したまともな人間がすることではないと思います。
これからも藤浪選手にとって試練の夏が続くと思いますが、
それをバネにして飛躍するか、そのまま現状に甘んじ数多いる凡庸な人間に埋没するか、決めるのは自分自身です。
「頑張ってください」の一言では、なかなか難しいと思いますが、
この厳しい世の中を生きる同じ人間として、幸運を祈ります。