公共の場所(交通機関や図書館)で騒がしい学生について
ここ数年、疑問に思っていることがあります。
それは、何故若い子(中高生、大学生)は公共の場で静かにしていられないのだろうな、ということです。
一人だと何もしない(できない)のに、複数人になった途端に、周囲の人間に不快感を与える、結構な音量での下品な笑いを入れた話をし始めるのです。
2人で話をするのに、そんな大きな声を出さずとも、会話できるだろうに、と内心思うのです。
そしてある日、図書館で、雑談があまりにもひどいので、静かにするよう、注意したところ、「すいません、分かりました」と急にシュンとしてしまったのです。
そんなに分かっているのだったら、最初からもっとどうにかならないものかなぁ、と思ってしまいました。
注意されなければ、何をしても良い、とでも思っているのでしょうか。
そんな考えだと、見つからなければ、犯罪をおかしてもよい、と考える大人になりかねません。
ただ、中高生の生活環境に目を向けたとき、我が身を振り返ることとなりました。
私も公共交通機関を利用して高校に通学していたのですが、そのハードな生活をやってのけたことを今思うと、奇跡だとしか言いようがありません。
朝は6時台に家を出て、塾がある日は、帰ると10時を過ぎていました。
今の高校生も、そういう生活をしているのだと思うと、公共交通機関の中が唯一の、ストレスのはけ口なのかな、と思うのです。
先生、上級生、誰にも咎められない状況で日頃の不平不満を余すところなく吐き出せます。
そう考えると、不快感を与える若者が、少し気の毒に思えます。
ただ、そういう苦しい状況下において、他者に当たり散らすか、自分の中で昇華させるかによって、自分自身の品性や社会的立場を左右することになる、ということは言うまでもありません。