芥川賞受賞作品「コンビニ人間」について
本日、芥川賞が発表されました。
私の読んだことのある作品も最終選考にいくつか残っていたので、どれが受賞するのかな、と少し前から関心がありました。
すると、私が一か月余り前、文芸誌で読んだ、「コンビニ人間」が、受賞していたから、驚きました。
その話を読んだ際、現代社会において問題提起をしようとしていることがうかがえ、かつ独特の世界観が出ている、と思い強烈なインパクトを私の中に残したことを思い出しました。
また、読んでいる最中、自分も場合によってはこういう(作中の主人公のような)人間になっていたかもしれない、と思うと恐怖心をおぼえました。
世間の皆が、なぁなぁでしていることや言っていることに対して、鋭い視点をおくり、人間の極限状態を思わせる描写となっており、
作中の主人公を、実際に体験した人でないとこういう作品は書けないだろうな、と思いました。
作者である村田さんが、作中の主人公みたいな体験を実際に体験したかは分かりませんが、少なくとも主人公に共感できる感性があって、書いたのだろうと思いました。
今度は、村田さんの人生に興味がわいてきました。