「若きウェルテルの悩み」(byゲーテ)第一巻を読んで
若きウェルテルの悩みの第一巻を読み終えました。
ウェルテルが、婚約者のいるロッテに恋し、あまりに恋い焦がれるがをゆえ苦悩して、別れを告げるところで第一巻が終わります。
自殺を美化した記述は、ゲーテが82歳まで生きたことを思うとやや違和感がありますが、若い頃に自殺についてさんざん苦悩したからこそ、生が活発になったのではないか、とも思うのです。
そして年を重ねるごとに人間としての深みや成熟さを増していったのでしょう。
第一巻を読み終え、第二巻を読む前に、解説を読み、ゲーテがこの本を書いた背景を知りました。
若者の熱情たるや、大人にはうかがい知れない、凄まじいものがある、と思いました。
その事にゲーテ自身も気づいていたようで、この本を「危険だ」と語っているのです。
また、ゲーテ自身、仕上がってから一度しか読み返していないと言っていることから、この本は、何度も読み返す類いのものではない、ということが分かります。
また近々、第二巻も読もうと思います。