「カワイイと呼ばないで」(by潮乃ふみ)を読んで
最近、「カワイイと呼ばないで」を読みました。
これは短編集で、いろんな作品が入っていますが、どの作品にも、著者の一貫した価値観が背景にあるように思います。
それは要約すると、自身が世間において、不特定多数の「カワイイ女の子」ではなく、
何か使命感をもった、唯一無二の人間として存在したい、という渇望のようなものです。
個別の作品については、別途感想を記事に書こうと思います。
この本に書かれた物語はたとえフィクションであれ、作者の「こういう生き方がしたい」という、切実な思いが現れているのだと思います。
作者自身の経験がベースになっているのでは、と思わずにいられません。
きっと現代の若い女の子の中でも、カワイイというだけで評価されたくない、という人は多いのではないか、と思うと同時に、
若い女の子がこれを読んでどう思うのか、凄く興味が沸いてきました。